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Firebirdは2種類があり、アーキテクチャから ClassicサーバーとSuperサーバーと呼ばれています。どちらをインストールす べきでしょうか? それは、読者のおかれている状況によっています。両者の重要 な相違点について、以下に簡単な概要をしめします。
表 1. Firebird 1.5 Classicサーバー vs. Superサーバー
Classicサーバー |
Superサーバー |
---|---|
On Linux: 完全に成熟している On Windows: version 1.5.1 から完全に 成熟している |
Windows と Linuxの両方で完全に成熟している. |
クライアントからの接続毎に独立したプロセスを生成し、各プロセスは独立したキャッシュ を保持します。接続数が少なければリソースの消費は少なくなります。 |
全接続に対して単一のサーバープロセスが対応します、リクエストの処理はスレッドにて行われます。 同時接続数が増加した場合により効果的です。 |
Linux上のローカル接続では、高速なダイレクトI/Oによるデータベースファイルへのアクセスが行えます。 Winsows上では、ローカル接続はネットワーク・スタイルで行わなくてはならず、 localhostを使用して接続を行います。 |
Linux上では、ローカル接続はネットワークスタイルで行われ、 localhostを(暗黙的にも)使用します。 Windows上では、オプションとしてダイレクトなローカル接続を行うことが可能ですが、 Linux上の「Classic」サーバーほど高速ではなく、また安全性も多少犠牲になります。 |
1.5: Services Managerは部分的に実装されていますので、 バックアップ/リストアやデータベースのシャットダウン等をネットワーク越しに行うことが出来ます。 その他の管理作業はFirebirdと一緒に提供されている各クライアントツール群(小さな実行ファイル) を利用して行います。 1.5.1以上:完全版の Service Manager が実装されています。 |
完全版の Services Manager (on Windows and Linux) が提供されています。全ての管理作業(バックアップ/リストア、 データベースのシャットダウン、ユーザー管理、統計処理、他)をプログラム上で行うことが出来ます。 ネットワーク越しにService Managerに接続し、これらの処理をリモートで行うことが出来ます。 |
SMP (symmetrical multi-processor) サポート。依存関係のない複数のそれほど多くない接続が 実行される場合にベターなパフォーマンスを発揮します。 |
SMP サポートは提供されません。マルチ・プロセッサのWindowsマシン上では、OSがプロセスを CPU間で移動するためにパフォーマンスが劇的に低下する可能性があります。これを防ぐためには、 CpuAffinityMaskパラメーターをfirebird.conf設定ファイル中で 設定して下さい。 |
以上のように、どちらがより優れているとは言えない状態です。驚くほどのことではありませんが、もしいずれかの アーキテクチャーが全戦線に渡って勝利を収めているなら、両方のアーキテクチャーを継続することは無いでしょう。
もし、どちらを選ぶべきか迷った場合(これらの技術的な話題に閉口しているとか)には、以下のルールを使用して下さい。
Windows では、Superサーバーを選んで下さい
Linux では、どちらを選んでもかまいません。ほとんどの環境で、パフォーマンスの違いに気づくことは無いでしょう。
注意:後になってから他のアーキテクチャーへ移行することはいつでも可能です。アプリケーションやデータベースには影響を 与えることはありません。(ClassicサーバーのService Managerがサポートしていない機能や不完全な機能を使用している 場合を除いて)
Linux版Superサーバーは、FirebirdSSで始まるパッケージをダウンロードして下さい。 ClassicサーバーはFirebirdCSで始まるパッケージです。 Windows版では、インストールパッケージに両方が含まれていますので、インストール・プロセス中に選択することになります。
まだ全てをお話ししたわけではありませんでした。Firebirdには3つ目の選択肢があります: Embedded サーバーですが、これは完全に違うもので、典型的なクライアント-サーバー環境向けでは ありません。詳細についてはリリースノートをご覧下さい。
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