(PHP 5 >= 5.4.0)
SessionHandlerInterface は インターフェイス で、カスタムセッションハンドラを作成する際のプロトタイプを定義します。 自作のセッションハンドラを オブジェクト指向型 の起動方法で session_set_save_handler() に渡すには、このインターフェイスを実装しておく必要があります。
このクラスのコールバックメソッドは PHP が内部的にコールするものであり、 ユーザーのコードから呼ばれることは想定していないことに注意しましょう。
例1 SessionHandlerInterface の使用例
この例では、ファイルベースのセッションストレージをつくります。これは
PHP のデフォルトのセッション保存ハンドラである files
と似たものです。この例をさらに拡張すれば、
PHP がサポートするお好みのデータベースを使ってセッションを保存させるようにするのも簡単です。
session_set_save_handler() でオブジェクト指向型のプロトタイプを使っていることと、 シャットダウン関数をその parameter フラグで登録していることに注目しましょう。 オブジェクトをセッション保存ハンドラとして使うときには、この方法をおすすめします。
<?php
class MySessionHandler implements SessionHandlerInterface
{
private $savePath;
public function open($savePath, $sessionName)
{
$this->savePath = $savePath;
if (!is_dir($this->savePath)) {
mkdir($this->savePath, 0777);
}
return true;
}
public function close()
{
return true;
}
public function read($id)
{
return (string)@file_get_contents("$this->savePath/sess_$id");
}
public function write($id, $data)
{
return file_put_contents("$this->savePath/sess_$id", $data) === false ? false : true;
}
public function destroy($id)
{
$file = "$this->savePath/sess_$id";
if (file_exists($file)) {
unlink($file);
}
return true;
}
public function gc($maxlifetime)
{
foreach (glob("$this->savePath/sess_*") as $file) {
if (filemtime($file) + $maxlifetime < time() && file_exists($file)) {
unlink($file);
}
}
return true;
}
}
$handler = new MySessionHandler();
session_set_save_handler($handler, true);
session_start();
// $_SESSION への値の設定や格納されている値の取得を進めます