この章は、PHP 4 から PHP 5 への移行の助けになることでしょう。
PHP 5 では多くの新機能を提供してますが、以前のバージョンの PHP との互換性を可能な限り保っています。しかし、いくつかの機能について は互換性が失われています。
マニュアルの PHP 5 への移行に関する付録 の適切な箇所を参照してください。PHP 5 への移行に関するさらに 重要な情報が得られます。
MySQL はサポートされています。 たったひとつこれまでと変わったところは、PHP 5 では MySQL のサポートが 標準では 有効になっていないということです。つまり、 configure オプションに --with-mysql が含まれていないので、 PHP をコンパイルする際に手動でこのオプションを設定する必要があります。 Windows ユーザーは、php.ini を編集して php_mysql.dll DLL を有効にします。PHP 4 では このような DLL は存在しませんでした。この機能は PHP バイナリの中に 直接埋め込まれていたのです。
また、MySQL クライアントライブラリは PHP には同梱されていません。 詳細についてはこの FAQ に 記述されています。また MySQL のインストール方法については MySQL 関数 を参照してください。 configure 設定の例は --with-mysql=/usr のようになります。Windows ユーザーは、 libmySQL.dll が システムに存在する必要があります。
PHP 5 での主要な変更点は新しいオブジェクト指向モデルであり、それは Zend Engine 2.0 を用いています。 zend.ze1_compatibility_mode ディレクティブを設定することで、 Zend Engine 1.0 (PHP 4) との互換性を保つことができます。
新しいオブジェクト指向モデルについては、 クラスとオブジェクト と 新しい オブジェクトモデル の章に記述されています。
それ以外の変更点はほとんどありません。詳細は PHP 4 から PHP 5への移行 を参照して ください。PHP 5 に特化されたマニュアルはありません。というのも、PHP の 大半の部分はこれまでと同じだからです。