(PHP 4 >= 4.3.0, PHP 5)
msg_receive — メッセージキューからメッセージを受信する
$queue
, int $desiredmsgtype
, int &$msgtype
, int $maxsize
, mixed &$message
[, bool $unserialize
= true
[, int $flags
= 0
[, int &$errorcode
]]] )
msg_receive() は、指定した queue
から指定した desiredmsgtype
の最初のメッセージを受信します。
queue
desiredmsgtype
desiredmsgtype
が 0 の場合、
キューの先頭にあるメッセージが返されます。desiredmsgtype
が 0 より大きな値の場合、その型のメッセージのうち一番最初にあるものが返されます。
desiredmsgtype
が 0 より小さな値の場合、
desiredmsgtype
の絶対値と同じかそれより小さい型のメッセージのうち一番最初にあるものが返されます。
条件を満たすメッセージがない場合は、
条件を満たすメッセージがキューに投入されるまで待ち続けます。
パラメータ flags
に MSG_IPC_NOWAIT
を指定することで、
ブロックモードではなくすることが可能です。
msgtype
受信したメッセージの型がこのパラメータに保存されます。
maxsize
読み込むメッセージの最大サイズは maxsize
で指定します。もしキューにあるメッセージのサイズがこれより大きい場合、
(以下で説明する flags
が設定されていない限り)
この関数は失敗します。
message
エラーが発生しなければ、
受信したメッセージは message
に保存されます。
unserialize
このパラメータが TRUE
に設定されている場合、
メッセージはセッションモジュールと同様の方法でシリアライズされているものとみなされます。
メッセージは元の状態に復元されたうえでスクリプトに返されます。
これにより、配列やオブジェクト構造体のような複雑な形式のデータを他の
PHP スクリプトから簡単に受信することが可能となります。
また、もし WDDX シリアライザを使用しているなら、あらゆる WDDX
互換のソースからデータを受け取ることが可能となります。
unserialize
が FALSE
の場合、
メッセージはバイナリセーフな文字列として返されます。
flags
オプションの flags
により、低レベルの
msgrcv システムコールにフラグを渡すことが可能です。デフォルト値は 0
ですが、以下の値のうちのいくつかを(値を足すかあるいは論理和ととることで)
指定することが可能です。
MSG_IPC_NOWAIT |
desiredmsgtype を満たすメッセージが存在しない場合に、
待ち続けずにすぐに結果を返します。
関数は失敗し、MSG_ENOMSG
に対応する整数値を返します。
|
MSG_EXCEPT |
このフラグを正の desiredmsgtype
と組み合わせて使用すると、この関数は
desiredmsgtype 以外の型をもつ
最初のメッセージを受信するようになります。
|
MSG_NOERROR |
このフラグを設定しておくと、メッセージが
maxsize より大きい場合に
そのメッセージを maxsize までに切り詰め、
エラーを返しません。
|
errorcode
エラーが発生した場合は、オプションの errorcode
にシステムの errno 値が設定されます。
成功した場合に TRUE
を、失敗した場合に FALSE
を返します。
処理が正常に完了すると、メッセージキューデータ構造体は以下のように更新されます。
msg_lrpid には呼び出し元のプロセス ID が
設定され、msg_qnum
が 1 減少し、
msg_rtime が現在の時刻に設定されます。