MongoDB
PHP Manual

MongoDB::command

(PECL mongo >=0.9.2)

MongoDB::commandデータベースコマンドを実行する

説明

public array MongoDB::command ( array $command [, array $options = array() ] )

CRUD 操作以外のほとんどすべての操作は、データベースコマンドで行います。 データベースのバージョンを知りたい? それ用のコマンドがあります。 集約が必要ですって? そのためのコマンドがあります。 ログを記録したい? もちろん可能です。

このメソッドは、次のような関数と同じ働きをします。

<?php

public function command($data) {
    return 
$this->selectCollection('$cmd')->findOne($data);
}

?>

パラメータ

command

送信したいクエリ。

options

array("オプション名" => <boolean>, ...) 形式の連想配列です。現在サポートするオプションは次のとおりです。

  • "timeout"

    整数で、デフォルトは MongoCursor::$timeout です。 "safe" が設定されている場合、これはクライアントがデータベースからのレスポンスを待ち続ける時間 (ミリ秒) を表します。 この時間内にデータベースからの反応がなければ、MongoCursorTimeoutException をスローします。

変更履歴

バージョン 説明
1.2.0 options パラメータと、そのオプション "timeout" が追加されました。

返り値

データベースの応答を返します。

例1 MongoDB::command() による "distinct" の例

あるキーの、すべての異なる値を探します。

<?php

$people 
$db->people;

$people->insert(array("name" => "Joe""age" => 4));
$people->insert(array("name" => "Sally""age" => 22));
$people->insert(array("name" => "Dave""age" => 22));
$people->insert(array("name" => "Molly""age" => 87));

$ages $db->command(array("distinct" => "people""key" => "age"));

foreach (
$ages['values'] as $age) {
    echo 
"$age\n";
}

?>

上の例の出力は、 たとえば以下のようになります。


4
22
87

例2 MongoDB::command() での "distinct" の例

重複を排除したすべての値をキーから取得します。条件は、値が 18 以上であることです。

<?php

$people 
$db->people;

$people->insert(array("name" => "Joe""age" => 4));
$people->insert(array("name" => "Sally""age" => 22));
$people->insert(array("name" => "Dave""age" => 22));
$people->insert(array("name" => "Molly""age" => 87));

$ages $db->command(
    array(
        
"distinct" => "people",
        
"key" => "age"
        
"query" => array("age" => array('$gte' => 18))
    )
);  

foreach (
$ages['values'] as $age) {
    echo 
"$age\n";
}

?>

上の例の出力は、 たとえば以下のようになります。


22
87

例3 MongoDB::command() での MapReduce の例

"sale" イベント上のすべてのユーザーと、各ユーザーが何回販売したかを取得します。

<?php

// サンプルイベントドキュメント
$events->insert(array("user_id" => $id
    
"type" => $type
    
"time" => new MongoDate(), 
    
"desc" => $description));

// map 関数と reduce 関数を作ります
$map = new MongoCode("function() { emit(this.user_id,1); }");
$reduce = new MongoCode("function(k, vals) { ".
    
"var sum = 0;".
    
"for (var i in vals) {".
        
"sum += vals[i];"
    
"}".
    
"return sum; }");

$sales $db->command(array(
    
"mapreduce" => "events"
    
"map" => $map,
    
"reduce" => $reduce,
    
"query" => array("type" => "sale"),
    
"out" => array("merge" => "eventCounts")));

$users $db->selectCollection($sales['result'])->find();

foreach (
$users as $user) {
    echo 
"{$user['_id']} had {$user['value']} sale(s).\n";
}

?>

上の例の出力は、 たとえば以下のようになります。


User 47cc67093475061e3d9536d2 had 3 sale(s).
User 49902cde5162504500b45c2c had 14 sale(s).
User 4af467e4fd543cce7b0ea8e2 had 1 sale(s).

注意: MongoCode の使用

この例で使っている MongoCode には、引数でスコープを渡すこともできます。しかし現時点では、 MongoDB は MapReduce におけるスコープの使用に対応していません。 クライアントサイドの変数を MapReduce 関数で使いたい場合は、 データベースコマンドでオプションの scope フィールドを使って グローバルスコープに追加してください。詳細な情報は » MapReduce のドキュメント を参照ください。

注意: out 引数

1.8.0 より前は out 引数がオプションでした。指定しなければ、 MapReduce の結果はテンポラリコレクションに書き出されます。これは、 接続が閉じるときに削除されます。1.8.0 以降では out 引数が必須となります。詳細な情報は » MapReduce のドキュメント を参照ください。

MapReduce を使いたい人たちのために、Prajwal Tuladhar が Mongo PHP ユーザー用の API を作成しました。これは、生のコマンドよりもよいインターフェイスを提供します。 » Github からダウンロードしましょう。 使いかたは » blog の記事 を参照ください。

参考

MongoDB コアドキュメントの » database commands そして各コマンドのドキュメント » findAndModify» getLastError および » repair (他にもたくさんあります。これは単なる例です) を参照ください。


MongoDB
PHP Manual