SplObjectStorage
PHP Manual

SplObjectStorage::getHash

(PHP 5 >= 5.4.0)

SplObjectStorage::getHash 中に含むオブジェクトの一意な識別子を算出する

説明

public string SplObjectStorage::getHash ( object $object )

このメソッドは、SplObjectStorage オブジェクトに追加されたオブジェクトの識別子を算出します。

SplObjectStorage の実装では、 spl_object_hash() と同じ値を返します。

ストレージオブジェクトには、同じ識別子のオブジェクトを複数格納することはできません。 それを利用して、セット (一意な値のコレクション) を実装するのにも使えます。 オブジェクトが一意であるという性質は、この関数の返す値が一意であるということで実現できます。

パラメータ

object

識別子を算出したいオブジェクト。

返り値

算出した識別子を文字列で返します。

エラー / 例外

返された値が文字列でない場合に RuntimeException をスローします。

例1 SplObjectStorage::getHash() の例

<?php
class OneSpecimenPerClassStorage extends SplObjectStorage {
    public function 
getHash($o) {
        return 
get_class($o);
    }
}
class 
{}

$s = new OneSpecimenPerClassStorage;
$o1 = new stdClass;
$o2 = new stdClass;
$o3 = new A;

$s[$o1] = 1;
// $o2 は $o1 に等しいとみなされ、値が置き換えられます
$s[$o2] = 2;
$s[$o3] = 3;

// これらは先ほどのオブジェクトと等しいとみなされ、
// さきほど格納した値にアクセスできるようになります
$p1 = new stdClass;
$p2 = new A;
echo 
$s[$p1], "\n";
echo 
$s[$p2], "\n";
?>

上の例の出力は、 たとえば以下のようになります。

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参考


SplObjectStorage
PHP Manual