(PHP 4, PHP 5)
preg_match — 正規表現によるマッチングを行う
$pattern
, string $subject
[, array &$matches
[, int $flags
= 0
[, int $offset
= 0
]]] )
pattern
で指定した正規表現により
subject
を検索します。
pattern
検索するパターンを表す文字列。
subject
入力文字列。
matches
matches
を指定した場合、検索結果が代入されます。
$matches[0] にはパターン全体にマッチしたテキストが代入され、
$matches[1] には 1 番目のキャプチャ用サブパターンにマッチした
文字列が代入され、といったようになります。
flags
flags
には以下のフラグを指定できます。
PREG_OFFSET_CAPTURE
matches
の値は配列となり、
配列の要素 0 はマッチした文字列、
要素 1は対象文字列中におけるマッチした文字列のオフセット値
となることに注意してください。
offset
通常、検索は対象文字列の先頭から開始されます。
オプションのパラメータ offset
を使用して
検索の開始位置を (バイト単位で) 指定することも可能です。
注意:
offset
を用いるのと、 substr($subject, $offset) を preg_match()の対象文字列として指定するのとは 等価ではありません。 これは、pattern
には、 ^, $ や (?<=x) のような言明を含めることができるためです。 以下を比べてみてください。<?php
$subject = "abcdef";
$pattern = '/^def/';
preg_match($pattern, $subject, $matches, PREG_OFFSET_CAPTURE, 3);
print_r($matches);
?>上の例の出力は以下となります。
Array ( )一方、この例を見てください。
<?php
$subject = "abcdef";
$pattern = '/^def/';
preg_match($pattern, substr($subject,3), $matches, PREG_OFFSET_CAPTURE);
print_r($matches);
?>出力は以下のようになります。
Array ( [0] => Array ( [0] => def [1] => 0 ) )
preg_match() は、pattern
が指定した subject
にマッチした場合に 1 を返します。
マッチしなかった場合は 0、エラーが発生した場合は FALSE
を返します。
バージョン | 説明 |
---|---|
5.3.6 |
offset が
subject よりも長いときに FALSE を返すようになりました。
|
5.2.2 | 名前つきサブパターンで、 (?<name>) や (?'name') といった構文が (?P<name>) のほかに使えるようになりました. 以前のバージョンでは (?P<name>) しか使えませんでした。 |
4.3.3 |
パラメータ offset が追加されました。
|
4.3.0 |
フラグ PREG_OFFSET_CAPTURE が追加されました。
|
4.3.0 |
パラメータ flags が追加されました。
|
例1 文字列 "php" を探す
<?php
// パターンのデリミタの後の "i" は、大小文字を区別しない検索を示す
if (preg_match("/php/i", "PHP is the web scripting language of choice.")) {
echo "A match was found.";
} else {
echo "A match was not found.";
}
?>
例2 単語 "web" を探す
<?php
/* パターン内の \b は単語の境界を示す。このため、独立した単語の
* "web"にのみマッチし、"webbing" や "cobweb" のような単語の一部にはマッチしない */
if (preg_match("/\bweb\b/i", "PHP is the web scripting language of choice.")) {
echo "A match was found.";
} else {
echo "A match was not found.";
}
if (preg_match("/\bweb\b/i", "PHP is the website scripting language of choice.")) {
echo "A match was found.";
} else {
echo "A match was not found.";
}
?>
例3 URL からドメイン名を得る
<?php
// get host name from URL
preg_match('@^(?:http://)?([^/]+)@i',
"http://www.php.net/index.html", $matches);
$host = $matches[1];
// get last two segments of host name
preg_match('/[^.]+\.[^.]+$/', $host, $matches);
echo "domain name is: {$matches[0]}\n";
?>
上の例の出力は以下となります。
domain name is: php.net
例4 名前つきサブパターンの使用法
<?php
$str = 'foobar: 2008';
preg_match('/(?P<name>\w+): (?P<digit>\d+)/', $str, $matches);
/* PHP 5.2.2 (PCRE 7.0) 以降ではこの形式でも動作しますが、
* 過去との互換性を考慮して上の形式のほうを推奨します */
// preg_match('/(?<name>\w+): (?<digit>\d+)/', $str, $matches);
print_r($matches);
?>
上の例の出力は以下となります。
Array ( [0] => foobar: 2008 [name] => foobar [1] => foobar [digit] => 2008 [2] => 2008 )