(PHP 4, PHP 5)
str_replace — 検索文字列に一致したすべての文字列を置換する
この関数は、subject
の中の
search
を全て
replace
に置換します。
(正規表現のような) 技巧的な置換ルールを必要としない場合、 preg_replace() の代わりにこの関数を常用するべきです。
search
と replace
が配列の場合、str_replace() は各配列から値をひとつ取り出し、
subject
上で検索と置換を行うために使用します。
replace
の値が
search
よりも少ない場合、
置換される値の残りの部分には空の文字列が使用されます。
search
が配列で
replace
が文字列の場合、この置換文字列が
search
の各値について使用されます。しかし、
逆は意味がありません。
search
あるいは replace
が配列の場合は、配列の最初の要素から順に処理されます。
search
探したい値。needle (針) と呼ばれることもあります。 配列を使えば、複数の値を指定することもできます。
replace
見つかった search
を置き換える値。
配列を使えば、複数の値を指定することもできます。
subject
検索・置換の対象となる文字列あるいは配列。 haystack (干し草の山) と呼ばれることもあります。
subject
が配列の場合、
subject
の各エントリについて検索と置換が行われ、
返り値は同様に配列となります。
count
指定した場合は、マッチして置換が行われた箇所の個数がここに格納されます。
この関数は、置換後の文字列あるいは配列を返します。
バージョン | 説明 |
---|---|
5.0.0 |
count パラメータが追加されました。
|
4.3.3 |
この関数の挙動がかわりました。以前のバージョンにはバグがあり、
search と replace
の両方に配列を指定した場合に、
空の search 添字をスキップしても
replace 配列上の内部ポインタが進みませんでした。
このバグは PHP 4.3.3 で修正されたので、このバグを前提としたスクリプトは、
この関数をコールする前に空の検索値を削除しておく必要があります。
|
4.0.5 | ほとんどのパラメータに配列を渡せるようになりました。 |
例1 基本的な str_replace() の例
<?php
// <body text='black'> となります
$bodytag = str_replace("%body%", "black", "<body text='%body%'>");
// Hll Wrld f PHP となります
$vowels = array("a", "e", "i", "o", "u", "A", "E", "I", "O", "U");
$onlyconsonants = str_replace($vowels, "", "Hello World of PHP");
// You should eat pizza, beer, and ice cream every day となります
$phrase = "You should eat fruits, vegetables, and fiber every day.";
$healthy = array("fruits", "vegetables", "fiber");
$yummy = array("pizza", "beer", "ice cream");
$newphrase = str_replace($healthy, $yummy, $phrase);
// 2 となります
$str = str_replace("ll", "", "good golly miss molly!", $count);
echo $count;
?>
例2 str_replace() に関するちょっとした事実
<?php
// 置換の順番を指定します
$str = "Line 1\nLine 2\rLine 3\r\nLine 4\n";
$order = array("\r\n", "\n", "\r");
$replace = '<br />';
// まず最初に \r\n を置換するので、二重に変換されることはありません
$newstr = str_replace($order, $replace, $str);
// 出力は F となります。A が B に、そして B が C に、そして……
// 最終的に E が F に置換されるからです。置換は左から右へと順に行われます
$search = array('A', 'B', 'C', 'D', 'E');
$replace = array('B', 'C', 'D', 'E', 'F');
$subject = 'A';
echo str_replace($search, $replace, $subject);
// 出力は apearpearle pear となります
// 上で説明したのと同じ理由です
$letters = array('a', 'p');
$fruit = array('apple', 'pear');
$text = 'a p';
$output = str_replace($letters, $fruit, $text);
echo $output;
?>
注意: この関数はバイナリデータに対応しています。
str_replace() は左から右へと置換を行うので、 複数の置換を行うときには、前に追加された値を置換する可能性もあります。 このドキュメントのサンプルを参照ください。
注意:
この関数は大文字小文字を区別します。区別せずに置換するには str_ireplace() を使用します。