(PHP 5 >= 5.3.0)
名前解決のルールを説明するにあたって、いくつかの重要な定義を示しておきます。
これは名前空間区切り文字を含まない識別子で、Foo のようなものです。
これは名前空間区切り文字を含む識別子で、Foo\Bar のようなものです。
これは名前空間区切り文字を含む識別子のうち先頭が名前空間区切り文字で始まるもので、 \Foo\Bar のようなものです。名前空間 \Foo も完全修飾名です。
名前解決は、これらの解決ルールによって行われます。
例1 名前解決の例
<?php
namespace A;
use B\D, C\E as F;
// 関数のコール
foo(); // まず名前空間 "A" で定義されている "foo" のコールを試み、
// 次にグローバル関数 "foo" をコールします
\foo(); // グローバルスコープで定義されている関数 "foo" をコールします
my\foo(); // 名前空間 "A\my" で定義されている関数 "foo" をコールします
F(); // まず名前空間 "A" で定義されている "F" のコールを試み、
// 次にグローバル関数 "F" をコールします
// クラスの参照
new B(); // 名前空間 "A" で定義されているクラス "B" のオブジェクトを作成します
// 見つからない場合は、クラス "A\B" の autoload を試みます
new D(); // インポートルールを使用し、名前空間 "B" で定義されているクラス "D" のオブジェクトを作成します
// 見つからない場合は、クラス "B\D" の autoload を試みます
new F(); // インポートルールを使用し、名前空間 "C" で定義されているクラス "E" のオブジェクトを作成します
// 見つからない場合は、クラス "C\E" の autoload を試みます
new \B(); // グローバルスコープで定義されているクラス "B" のオブジェクトを作成します
// 見つからない場合は、クラス "B" の autoload を試みます
new \D(); // グローバルスコープで定義されているクラス "D" のオブジェクトを作成します
// 見つからない場合は、クラス "D" の autoload を試みます
new \F(); // グローバルスコープで定義されているクラス "F" のオブジェクトを作成します
// 見つからない場合は、クラス "F" の autoload を試みます
// 別の名前空間から使用する静的メソッド/関数
B\foo(); // 名前空間 "A\B" の関数 "foo" をコールします
B::foo(); // 名前空間 "A" で定義されているクラス "B" のメソッド "foo" をコールします
// クラス "A\B" が見つからない場合はクラス "A\B" の autoload を試みます
D::foo(); // インポートルールを使用し、名前空間 "B" で定義されているクラス "D" のメソッド "foo" をコールします
// クラス "B\D" が見つからない場合はクラス "B\D" の autoload を試みます
\B\foo(); // 名前空間 "B" の関数 "foo" をコールします
\B::foo(); // グローバルスコープのクラス "B" のメソッド "foo" をコールします
// クラス "B" が見つからない場合はクラス "B" の autoload を試みます
// 現在の名前空間から使用する静的メソッド/関数
A\B::foo(); // 名前空間 "A\A" のクラス "B" のメソッド "foo" をコールします
// クラス "A\A\B" が見つからない場合はクラス "A\A\B" の autoload を試みます
\A\B::foo(); // 名前空間 "A" のクラス "B" のメソッド "foo" をコールします
// クラス "A\B" が見つからない場合はクラス "A\B" の autoload を試みます
?>