コンパイルするには、単純に --with-mysql[=DIR] 設定オプションを利用してください。ここで、オプションの [DIR] は MySQL がインストールされているディレクトリを表します。
この MySQL 拡張モジュールは MySQL 4.1.0 以降とも互換性がありますが、 それ以降のバージョンが提供する新機能はサポートしていません。 この機能を使用するには、 MySQLi 拡張モジュールを使用してください。
もし mysql 拡張モジュールと mysqli 拡張モジュールを同時にインストールしたい場合は、 衝突を避けるために両方で同じクライアントライブラリを用いる必要があります。
注意: [DIR] は MySQL クライアントライブラリファイル (ヘッダやライブラリファイル) へのパスです。 これらのファイルは » MySQL からダウンロードできます。
PHP バージョン | デフォルト | 設定オプション: mysqlnd | 設定オプション: libmysqlclient | 変更履歴 |
---|---|---|---|---|
4.x.x | libmysqlclient | 利用できません | --without-mysql で無効化 | MySQL はデフォルトで有効になります。MySQL クライアントライブラリも同梱されています。 |
5.0.x, 5.1.x, 5.2.x | libmysqlclient | 利用できません | --with-mysql=[DIR] | MySQL はデフォルトでは有効にならなくなりました。また、MySQL クライアントライブラリも 同梱されなくなりました。 |
5.3.x | libmysqlclient | --with-mysql=mysqlnd | --with-mysql=[DIR] | mysqlnd が使えるようになりました。 |
5.4.x | mysqlnd | --with-mysql | --with-mysql=[DIR] | mysqlnd がデフォルトになりました。 |
MySQL 拡張モジュールは、PHP に組み込まれています。
MySQL はもはやデフォルトでは有効となりません。したがって php.ini で php_mysql.dll DLL を有効にしておく必要があります。 また、PHP が MySQL クライアントライブラリにアクセスできなければなりません。 libmysqlclient.dll というファイルが Windows 版の PHP 配布ファイルに含まれており、PHP が MySQL と話すためにはこのファイルが Windows の PATH にある必要があります。そのための方法については、 "Windows で PHP のディレクトリを PATH に追加するにはどうすればいいのですか?" という FAQ を参照してください。 libmysqlclient.dll を Windows のシステムディレクトリにコピーしても動作しますが (システムディレクトリは、デフォルトでシステムの PATH に含まれています)、お勧めしません。
(php_mysql.dll も含めた) PHP 拡張モジュールを有効にするには、PHP ディレクティブ extension_dir に拡張モジュールの存在する場所を設定するべきです。 Windows へのマニュアルインストール方法 も参照してください。PHP 5 での extension_dir の例は c:\php\ext です。
注意:
Web サーバーの起動時に以下のようなエラーが発生する場合: "Unable to load dynamic library './php_mysql.dll'" これは php_mysql.dll や libmysqlclient.dll がシステムによって見つけられなかったことが原因です。
MySQL Native Driver がデフォルトで有効になります。 php_mysql.dll は含まれますが、libmysqlclient.dll はもはや必須ではなく、使われません。
この拡張モジュールと recode 拡張モジュールを同時にロードした場合、 PHP のクラッシュと起動に関する問題が発生する可能性があります。 より詳細な情報については、recode 拡張モジュールを参照してください。
注意:
latin(デフォルト)以外の文字セットを必要とする場合、 使用する文字セットのサポートを有効にしてコンパイルした(バンドル版でない) libmysqlclient をインストールする必要があります。