(PHP 5 >= 5.0.1)
SoapClient::SoapClient — SoapClient コンストラクタ
このコンストラクタは、WSDL モードもしくは 非 WSDL モードで SoapClient オブジェクトを生成します。
wsdl
WSDL ファイルの URI もしくは
非 WSDL モードの場合 NULL
注意:
開発中は、WSDL のキャッシュを php.ini の soap.wsdl_cache_ttl で無効にしておくとよいでしょう。 そうしないと、WSDL を変更しても soap.wsdl_cache_ttl で設定した時間が経過するまで それが反映されなくなります。
options
オプションの配列。もし WSDL モードで動作させる場合、 このパラメータはオプションです。非 WSDL モードで動作させる場合、 location と uri オプションを指定する必要があります。ここで、 location はリクエストの送り先である SOAP サーバーの URL、 uri は SOAP サービスのターゲット名前空間です。
style および use オプション は非 WSDL モードでのみ動作します。 WSDL モードでは、これらは WSDL ファイルで指定されます。
soap_version オプションは、
SOAP_1_1
あるいは SOAP_1_2
のどちらかを指定しなければいけません。それぞれ SOAP 1.2、SOAP 1.2 を表します。
省略した場合は 1.1 を使います。
HTTP 認証用として、login および
password オプションが使用可能です。
プロキシサーバー経由で HTTP 接続を確立する場合は、
proxy_host,
proxy_port, proxy_login
および proxy_password
の各オプションを使用してください。
HTTPS クライアント証明書による認証には
local_cert と passphrase
を使用します。認証情報は authentication
オプションで指定します。認証方式は
SOAP_AUTHENTICATION_BASIC
(デフォルト) あるいは
SOAP_AUTHENTICATION_DIGEST
のいずれかとなります。
compression オプションにより、 HTTP SOAP リクエストやレスポンスの圧縮を行うことができます。
encoding オプションは内部的な文字エンコーディングを定義します。 このオプションは SOAP リクエストのエンコーディング (常に utf-8) を変更しませんが、その中の文字列を変換します。
trace オプションはリクエストのトレースを有効にします。
失敗したときにバックトレースが可能となります。
デフォルトは FALSE
です。
classmap オプションは WSDL 型を PHP クラスにマッピングするために使用可能です。 このオプションには、キーとしてWSDL 型、値として PHP クラスの名前を持つ配列を指定する必要があります。
boolean のオプション trace を設定すると、 SoapClient->__getLastRequest、 SoapClient->__getLastRequestHeaders、 SoapClient->__getLastResponse および SoapClient->__getLastResponseHeaders といったメソッドが使用できるようになります。
exceptions オプションは boolean 値で、soap のエラー時に SoapFault 型の例外をスローさせるかどうかを設定します。
connection_timeout オプションは、SOAP サービスに接続する際のタイムアウト秒数を指定します。 これを使用しても、レスポンスが遅いサービスのタイムアウトを定義することはできません。 サービスのコールが完了するまでの待ち時間を制限するには、設定項目 default_socket_timeout を使用します。
typemap オプションは、型マッピングの配列です。 この配列のキーは type_name、 type_ns (名前空間 URI)、from_xml (引数として文字列をひとつ受け取るコールバック) そして to_xml (引数としてオブジェクトをひとつ受け取るコールバック) です。
cache_wsdl オプションは
WSDL_CACHE_NONE
、
WSDL_CACHE_DISK
、
WSDL_CACHE_MEMORY
あるいは
WSDL_CACHE_BOTH
のいずれかです。
user_agent オプションは、 User-Agent ヘッダで使用する文字列を指定します。
stream_context オプションは、 context 用のリソースです。
features オプションは
SOAP_SINGLE_ELEMENT_ARRAYS
、
SOAP_USE_XSI_ARRAY_TYPE
、
SOAP_WAIT_ONE_WAY_CALLS
のビットマスクです。
keep_alive オプションは boolean 値で、 Connection: Keep-Alive ヘッダーと Connection: close ヘッダーのどちらを送信するかを決めます。
ssl_method オプションは
SOAP_SSL_METHOD_TLS
か
SOAP_SSL_METHOD_SSLv2
、
SOAP_SSL_METHOD_SSLv3
、あるいは
SOAP_SSL_METHOD_SSLv23
のいずれかです。
SoapClient::SoapClient() は、
非 WSDL モードで location や
uri オプションを指定しなかったときに
E_ERROR
エラーとなります。
wsdl
URI が読み込めなかった場合に
SoapFault をスローします。
バージョン | 説明 |
---|---|
5.5.0 | ssl_method オプションが追加されました。 |
5.4.0 | keep_alive オプションが追加されました。 |
例1 SoapClient::SoapClient() の例
<?php
$client = new SoapClient("some.wsdl");
$client = new SoapClient("some.wsdl", array('soap_version' => SOAP_1_2));
$client = new SoapClient("some.wsdl", array('login' => "some_name",
'password' => "some_password"));
$client = new SoapClient("some.wsdl", array('proxy_host' => "localhost",
'proxy_port' => 8080));
$client = new SoapClient("some.wsdl", array('proxy_host' => "localhost",
'proxy_port' => 8080,
'proxy_login' => "some_name",
'proxy_password' => "some_password"));
$client = new SoapClient("some.wsdl", array('local_cert' => "cert_key.pem"));
$client = new SoapClient(null, array('location' => "http://localhost/soap.php",
'uri' => "http://test-uri/"));
$client = new SoapClient(null, array('location' => "http://localhost/soap.php",
'uri' => "http://test-uri/",
'style' => SOAP_DOCUMENT,
'use' => SOAP_LITERAL));
$client = new SoapClient("some.wsdl",
array('compression' => SOAP_COMPRESSION_ACCEPT | SOAP_COMPRESSION_GZIP));
$server = new SoapClient("some.wsdl", array('encoding'=>'ISO-8859-1'));
class MyBook {
public $title;
public $author;
}
$server = new SoapClient("books.wsdl", array('classmap' => array('book' => "MyBook")));
?>