3.4. Zend_Config_Xml

3.4.1. 導入

Zend_Config_Xml は、シンプルな XML 形式で保存された設定データを、 Zend_Config を通じてオブジェクトのプロパティとして扱えるようにします。

例 3.4. XML ファイルに保存された設定データ

この例は、Zend_Config_Xml を使用して XML ファイルから設定データを読み込む基本的な方法を説明するものです。 以下のような設定データが /path/to/config.xml にあるものとします。

<?xml version="1.0"?>
<config>
    <production>
        <webhost>www.example.com</webhost>
        <database>
            <type>pdo_mysql</type>
            <host>db.example.com</host>
            <username>dbuser</username>
            <password>secret</password>
            <name>dbname</name>
        </database>
    </production>
    <staging extends="production">
        <database>
            <host>dev.example.com</host>
            <username>devuser</username>
            <password>devsecret</password>
        </database>
    </staging>
</config>    

XML 内で継承を行うには、extends 属性を使用します。 そのセクションの継承元であるセクションの名前を、extends 属性の値として指定します。設定データを XML ファイルから読み込むには、 次のようにします。

<?php
require_once 'Zend/Config.php';
require_once 'Zend/Config/Xml.php';

$config = new Zend_Config(Zend_Config_Xml::load('/path/to/config.xml', 'staging'));

echo $config->database->host; // "dev.example.com" と出力します
?>           

[注意] 注意
Zend_Config_Xml から取得した設定データは、 常に文字列として扱われます。