Kilo バージョンのリリースノート
主要な新機能
- Webシングルサインオン経由での認証連携に対応しました。 keystone で設定した場合、ユーザーは OpenStack 環境が対応している認証機構から 1 つを選択できるようになります。この機能を使うためには、local_settings.py を変更して機能を有効にしなければなりません。この機能に関連する設定は こちら にあります。
- テーマに対応しました。 Horizon でカスタマイズテーマを指定する、より簡単な機構が追加されました。カスタム CSS をインクルードするだけでなく、 Bootstrap の CSS 値と Horizon 変数の使用もできます。詳細は こちら を参照して下さい。
- Sahara ユーザーインターフェースの改善 – 追加のガイド付きクラスター作成とガイド付きジョブ作成ページにより、Sahara のユーザーインターフェースの利便性が劇的に改善しました。
- インスタンス作成ウィザード (ベータ版) – 既存のインスタンス作成ワークフローにおける利便性の問題を解決するため、インスタンス作成ワークフローが AngularJS で完全に再実装されました。機能の導入が遅かったこと、限られたテストしか行われていないため、この機能は Kilo ではベータ版とされ、デフォルトでは有効になっていません。新しいワークフローを使用するためには、local_settings.py で
LAUNCH_INSTANCE_NG_ENABLED = True
を設定する必要があります。また、 LAUNCH_INSTANCE_LEGACY_ENABLED = False
でデフォルトのインスタンス作成ウィザードを無効化します。この新機能は、Horizon の開発の将来像となるでしょう。
- Nova
- ハイパーバイザー上のサービスの有効可、無効化に対応
- あるホストからの全インスタンスのマイグレーションに対応
- シリアルコンソールの公開
- Cinder
- Cinder v2 API がデフォルトになりました
- ボリュームの管理/非管理に対応 – 管理者が cinder の管理対象外の既存のボリュームを cinder の管理対象にしたり、逆に管理対象外にしたりできます
- プロジェクト間のボリュームの譲渡に対応
- ボリューム暗号化メタデータに対応
- Glance
- 管理者が Glance メタデータ定義の参照/追加/変更を行うビューが追加
- Heat
- スタックテンプレートのビューが追加
- オーケストレーションリソースのパネルが追加
- スタックの休止/再開アクションが追加
- スタックのプレビューのビューが追加され、ユーザーがスタックの作成前にテンプレートで指定されたスタックをプレビューできるようになりました
- Trove
- Trove インスタンスのリサイズ – インスタンスのフレーバーの変更
- Ceilometer
- Ceilometer からの IPMI メーター値の表示
- Horizon における新しい再利用可能な AngularJS ウィジェット:
- AngularJS でのテーブルの実装
- テーブル描画機能 – 拡張可能なテーブルコンテンツ
- クライアント側/サーバー側での検索の改良
- テーブルウィジェットの転送
- Horizon のトップ階層を 『/』 以外に変更可能になりました