このページで、このガイドを総括してみよう。
sbt を使うのに、理解しなければいけない概念は少しの数しかない。 確かに、これらには多少の学習曲線があるが、 sbt にはこれらの概念以外のことは特にないとも考えることもできる。 sbt は、強力なコア・コンセプトだけを用いて全てを実現している。
もし、この「始める sbt」シリーズをここまで読破したなら、何を知るべきかはもう分かっていると思う。
Setting
オブジェクトが入った一つの大きなリストであり、
Setting
は、sbt がタスクを実行するのに使うキー・値のペアを変換する。
Setting
を作成するには、キーに定義されているメソッドを呼び出す
(特に、:=
と <<=
メソッドが大切だ)。
可変の内部状態は無く、変換があるだけだ。例えば、Setting
は、
sbt のキー・値のペアのコレクションを新たなコレクションへと変換され、上書き更新はされない。
タスクは、特殊なセッティングで、タスクを実行するたびに、
キーの値を生成する計算が再実行される。 非タスクのセッティングは、ビルド定義の読み込み時に値が一度だけ計算される。
Compile
)や、テスト用のもの(Test
)のようなビルドの種類だ。
build.sbt
にセッティングのほとんどを置き、
.scala
ビルドファイルは、共通の値、オブジェクト、メソッドなどをくくり出すのに使う。
project
ディレクトリを基とする。
プラグインは、addSbtPlugin
メソッドを用いて project/build.sbt
に追加する。
(プロジェクトのベースディレクトリにある build.sbt
ではないことに注意)
以上のうち、一つでも分からないことがあれば、質問してみるか、 もう一度再読してみるか、 sbt のインタラクティブモードで実験してみよう。
じゃ、頑張って!
sbt はオープンソースであるため、いつでもソースを見れることも忘れずに!